ご挨拶

 この度、平成31年3月1日(金)~2日(土)の2日間にわたって、じゅうろくプラザ(岐阜県岐阜市)を会場として、第11回日本不安症学会学術大会を開催することとなりました。

 本大会のメインテーマは、「不安・強迫・トラウマ ~ 現状と治療戦略 ~」としました。本学会の歴史を鑑みますと、これら3つの症状、そしてそれらの呈する様々な疾患は、本学会のメインテーマとも言えるものです。そこで、設立10年を過ぎた今、これらの症状もしくは関連疾患群が、それぞれ、症候論的、診断学的、あるいは生物学的にどれほどの理解が進み、そしてそれらの恩恵がどれだけ治療戦略という面に反映されているのか、あるいはされつつあるのかを、明らかにできればと思っております。

 そして、医師、心理士、看護師、保健師、精神保健福祉士等の医療関係者や学校保健関係者に加え、脳科学者や基礎心理学者などの参加も広く求め、基礎から臨床、また身体・心理・社会的な諸側面に及ぶ、様々なテーマの検討を深めていく所存です。本大会が、一般社会に対する不安症及び不安障害のより一層の普及と理解を促進させ、さらにより有効で包括的な治療法の開発への一助となることを、強く期待しております。

 本学会会員の皆様のみならず、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

岐阜大学大学院
医学系研究科精神病理学分野 教授
塩入 俊樹